藤沢秀行プロ vs 3子 高野圭介


   1969年4月5日 於 相生市・さくら園

河本敏雄郵政大臣就任祝賀碁会前夜祭

     91手以下略 白中押し勝ち



 藤沢軍団
    

花の盛りの中、
河本敏雄郵政大臣就任祝賀碁会が相生で開催された。

その前夜祭の席上、
並み居る藤沢軍団を中心としたトッププロの指導碁があった。

全員負け
  

その直前、私は神戸新聞主催・西播名人戦A級で、
初出場・優勝の栄に浴したばかりであった。
ご褒美として、藤沢秀行には私と某氏が当たった。

因みに、龍野の藤井正三、新宮の多田昭円の両名は林海峰に。
相生の佐々木薫と某氏は大竹英雄と対局したが、
残念ながら全員負けとなった。




林 海峰 評


黒12は右辺「星の右上15」に、ヒラキヅメ。
黒16は方向違い。下辺の模様拡大へ
黒18は左下隅を守る。54にシマル。
黒24シマリは住まし過ぎ。上辺45に打ち込むのが好点。
黒30は続いて、中を35に、一間トビ。
黒32も同じく、中を35に、一間トビ。
黒34は単に、36と中をトブと、黒は根拠39に手が回る。
黒46は打つところが変わってきている。53で黒良し。

林先生の総評は「黒は手厚い白に、為すこと無く破れた」と解釈した。
一言一言、味合う程に素晴らしい。