実戦心理の不思議さ、未熟さを痛感

韓国シニア団体戦第4局

    白 金 奉沫 4d  vs  3子 武田 康 1d

2009年11月22日 於 韓国
63手以下略 白中押し勝ち

                                                       武田 康 自戦記 



 韓国の強豪チーム
大会2日目、ここまでチームは2勝1敗、
これに勝てば入賞の可能性もある大事な一戦である。

お相手は韓国の高段者を並べた強豪チーム
私が三子置いての対戦である。

 直ちに決行すべき
序盤白3の三間バサミをめぐって見慣れない形ができたが、
白17ハネがひどく、白9の左のハネ込みが残ったので、
黒20の時点で直ちに決行すべきであった。


黒打ち易い形勢


だが、黒56悪し。


しかし、その後の進行で黒36と4子を制しては黒打ち易い形勢とおもわれる。

とはいえ、打っている当人はそうは思わずこれからの碁と必死である。
白55の時点で中央の白の大石に寄り付きたいと思い、黒56をキカしたつもりが、
白57と幸便に守られ9の左のハネ込みの味がなくなったではないか。


黒58.60の悪手で、

戦意を失った

 

頭にきて黒58とノゾキ、白左にツガせようとしたが、当然のことながら白59と反発され、
勢いで黒60と出て、以下白61黒62白63で身動き取れなくなり、ここで戦意を失った。

とはいえ、団体戦であるのでここで投げるわけにいかず、
最後までうったが相手は余裕たっぷり、数えて3目負けであった。


 プレッシャーに
弱い性格



後で振り返ってみると、
自分のプレッシャーに弱い性格を反省させられました。
しかし、
現地の方々の、親切、暖かさに触れ得ましたことは嬉しい限りでした。