高野虚石 吟・投句より 交友俳句会 交友俳句は「思ったことが言える」という楽しい会 天真爛漫の自由が根底に流れている。 橫井傘二
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2021年6月17日 「父の日」 |
父の日や白大島の床柱 虚石 |
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三木幸子 評 |
白大島を粋にこなし、一家の床柱的存在の 威厳のある、しかも慈しみ深き父上を 想像させる気品のある句。 |
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父の日や屈託もなし舟を漕ぐ 虚石 |
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古谷吾季 評 |
「昼間」からお酒1杯、うとうとの倖せいっぱい。 |
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父の日や父を超へたか浪高し 虚石 |
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玲子 評 |
自問自答の海原。景か大きい。 |
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2021年4月15日 「風光る」 |
葉隠れや下段の構へ風光る 虚石 |
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橫井傘二 評 |
「下段の構え」がいいですね。風光ると合っています。 |
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羽震ふシャッターチャンス風光る 虚石 |
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三木幸子 評 橫井傘二 評 |
この一瞬に肌に感じた風・光も撮りたいですね。 素敵な描写に拍手です。 幸子 美しい光景ですね。音感が良いです。 傘二 |
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風光る瞬きの先耳の先 虚石 |
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宗芳 評 |
さんさんと光を心地よい風が素通りする春の日、 しあわせなひととき。 |
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2021年3月18日 「木の芽」 |
モーツアルト軽快リズム木の芽の香 虚石 |
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古谷吾季 評 作者:虚石自評 |
モーツアルトフアンとしては・・・・ 吾季 牛にも草木にも音楽が素晴らしいと聞く 作者:虚石 |
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香を放つ山椒秘かに貴賓の座 虚石 |
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古谷吾季 評 |
神様の選んだ赤か曼珠沙華 |
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初々し木の芽シャキーンと今ここに 虚石 |
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飛田 評 |
三回ぐらい読み返していますと、シャキーン。これで良いと思いました。 全体に活力を感じる力強い句。 |
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2021年2月18日 「紅梅」 |
紅梅や下戸の盃宙を舞ふ 虚石 |
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理恵 評 |
すごく楽しい様子が感じられました。 映像にしても動きと美しさとユーモアがあります。 |
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木洩れ日に雫きらりと紅の梅 虚石 |
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有威 評 理恵 評 |
モノクロ写真を連想する 有威 美しい言葉の並びと共に、映像がまたフレッシュです。 こうやって季語を分ける手法も勉強になります。 理恵 |
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紅梅や物怖じもせず客迎ふ 虚石 |
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橫井傘二 評 理恵 評 |
庭に紅梅が咲いているので、物怖じもせずに 客を迎えることが出来る。というおもしろい発想 傘二 堂々とした紅梅の姿に思わず見惚れてしまいそう。 すごく共感出来る一句でした。 理恵 |
2021年1月21日 「つらら」 |
軒つらら橇に飛び乗り滑り出す 虚石 |
宗芳 評 |
つららの擬人化が新鮮。奇抜で面白い。 映像が浮かぶ。 |
モネの池つららを杖に蓮の群れ 虚石 |
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美千代 評 |
モネの池の多様な色の葉を分けて、 つららの杖で歩く想像の世界に興味を持ちました。 |
永平寺つららの門をくぐりけり 虚石 |
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三木幸子 評 古谷吾季 評 橫井傘二 評 |
永平寺の山門という舞台装置が出来上がっていて、 名句が生まれましたね。 高貴な感じ。 幸子 永平寺の初雪の日に行った想い出が想い出がありますので 吾季 「永平寺」と「つららの門」が重なって、より厳しさが増している。 俳句らしい。 傘二 |