諸行無常の「俳句の会」

兼題 「新緑」  大林悦子先生指導

2017年5月25日(木)交友プラニングセンター

                                          高野圭介





次、6月は蛍。7月は雲。8月は花火。9月は風。10月は虫。


今回の兼題:新緑の入選作です。


第一席(4点句) 和解して新緑の中つづく道  船越貴美子

何の和解だろう・・・夫婦喧嘩かな、まあ、良かった。歩く足も軽い。


第一席(4点句)  新緑の岩間を急ぐ水しぶき   石井義啓


美しく、キレイすぎるのが欠点、言葉の入れ替えようが無いほど。



第二席(3点句)  新緑の深きに鎮む古戦場    三木幸子

古戦場が鎮座している・・・無言の歴史が綠に包まれて・・・。


第二席(3点句) 新緑や逆落つ崖にオカリナの音   高野圭介

碁友・吉田健さんはオカリナの名手です。毎朝山に登っています。
一の谷の崖っぷちから彼のオカリナが聞こえてきた。



第三席(3点句)  新緑や打たざるごとく蕊のふる  大林悦子

私はこの句には高級な匂いがするが、意味が見当も付かないほど分からなかった。
それでも麻生さんと三木さんの二点句となった。よく判るんだなぁ。私の勉強不足か。



第三席(3点句)  天を向く蚕豆の莢柔らかし   麻生


第三席(3点句)  新緑の幹黒々と楠大樹   不詳



高野圭介の句

前衛的な句で、たぶん理解不能と思っていました。

太陽と二人ぽっち綠さす      圭介

中国縦貫道八市町囲碁大会なるものを立ち上げた。何をしても順風満帆は難しい。
あるトラブルに巻き込まれた。その失意の中で、福崎の碁友・詩人と二人丘に登った。
彼は寝転んで言った、「太陽と二人ぽっち」って良いだろう。と。



俳句の結社とは

今の日本では「結社」というだけで、それはほぼ間違い無く「俳句の集まり」を指します。
もちろん何一つやましいことはありません。他の趣味でいうところの「同好会」や「グループ」、
「チーム」などと何の変わりもないものと思ってまず、差し支えないかと思います。
他にも俳句をする人の集まりを「同人会」などと呼ぶこともあります

ある文学理念を提唱する主宰者の元で主に俳句雑誌を出すことを目的として集まった
作家集団が俳句結社です。

さて、交友プラニングセンターの句会は結社ではなく「勉強会」なのです。