「花火」は夏の風物詩  「俳句の会」

兼題 「花火」  大林悦子先生指導

2017年8月24日(木)交友プラニングセンター

                                          高野圭介





次、9月は風。10月は虫。11月は紅葉。 12月は師走。 1月は暦



今回の兼題:「花火」の入選作です。



第一席(4点句)  手花火の匂ひかすかに子の眠る     敏恵


第二席(3点句)     古の線香花火や散りし恋     よたろう


第二席(3点句)    ポトリ落つ線香花火の余韻かな    幸子


第二席(3点句)    燃えつきた煙火の匂ひ夏の果て    紫悦


第三席(2点句)     遠花火水平線の闇に消ゆ       幸子


第三席(2点句)    耳抑え孫は上目の花火ショー    正二郎


第三席(2点句)    漕ぎ出でて満天音無く金冠菊      虚石



2017年8月24日(木)俳句(兼題「花火」 講師 大林悦子)

 

1.詮なきは花火に託し闇空へ(宗芳)

2.大花火音に泣く子はもはや居ぬ(1点 宗方)

3.在日の人も見ている花火かな(傘二) 

4.遠花火水平線の闇に消ゆ(2点 幸子)

5.最後だぞ二十連発大花火(正二郎)

6.七十年の平和が掲がる大花火(1点 敏恵)

7.ドンと一発闇引きよせる大花火(1点 紫悦)

8.古の線香花火や散りし恋(3点 よたろう)

9.宴果て鎮まる離宮遠花火(1点 虚石)

10.息詰めて線香花火とにらめっこ(3 はるな)

11.川風に芝生に寝転び大花火(1点 はるな)

12.一滴線香花火落ちゆけり(1点 傘二)

13.長岡の放浪の画家花火描く(1点 よたろう)

14.耳抑え孫は上目の花火ショー(2点 正二郎)

15.橋映ゆる淡路島の華や宵花火(吾季)

16.ポトリ落つ線香花火の余韻かな(3点 幸子)

17.燃えつきた煙火の匂ひ夏の果て(3点 紫悦)

18.手花火の匂ひかすかに子の眠る(4点 敏恵)

19.遠き日や線香花火と祖父の手と(たへ)

20.漕ぎ出でて満天音無く金冠菊(2点 虚石)

21.港燃ゆ音と煙の花火かな(1点 吾季)

22.大花火消えて残れる真闇かな(たへ)



この暑さに家に巣ごもりとなった。欠席投句となった。
句会の雰囲気が分からないが、花火にこと寄せた。

もう一句(1点句)

宴果て鎮まる離宮遠花火   虚石

我が家から見える打ち上げ花火は年中行事の一つ。
華やかさは全くない。遠い線香花火のようだ。

                                          高野圭介