「紅葉」は秋の佳境  「俳句の会」

兼題 「紅葉」  大林悦子先生指導

2017年11月30日(木)交友プラニングセンター

                                          高野圭介





次、12月は師走。 1月は暦



今回の兼題:「紅葉」の高野選です。


第一席(5点句)   廃村のうわさ知らずや紅葉燃ゆ        三木幸子

第二席(3点句)   限界の集落(むら)あかあかと冬紅葉    沼田敏恵

佳作(1点句)     一陣の風に遊(スサ)ぶや草紅葉       横井傘二




岐阜都ホテルにて詠める

大紅葉「いま我がここに」陽に映ゆる       虚石

大紅葉これにかしずき灯台躑躅          虚石

しだれ紅葉いとつつましく青空に         虚石


蕪村の写実的絵画的な手法は神業だ。
この美しい風景を前にして
この庭園の風景を詠んだが、、
哀しいかな絵にならない。色が詠めていない。嗚呼!

この三部作。左下がドウダンツツジ。右が大紅葉。 右下がしだれ紅葉。
なお、正面の高い山は金華山の岐阜城

                                          高野圭介



外人(トツヒト)の歓声上がる小倉山    吾季

吾季さんは「小倉山は紅葉の名所。転じて、小倉山は俳句の季題」と喝破される。
何でも「先だってのNHKTVで、そのように報じられた」そうな。

 

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば
    今ひとたびの みゆき待たなむ  

貞信公(26番) 『拾遺集』雑集

しかし、その面白い話は茶事にて、秋に使う茶碗の銘などに、「小倉山」と名付けられて、
重宝がられている・・・とか。トピックスではあるが、季題にはまだ届かないのでは・・・・

 
俳句の指針