2013年新春囲碁対局

高野圭介   vs   先  倉科夏奈子


183手完  黒中押し勝ち

新春早々嬉しい対局が始まった。
碁吉会十番戦・Gリーグに、素晴らしい若手お嬢さんを迎えることになった。

                                       高野圭介

 小気味の良い碁  
ここ二.三ヶ月、将碁友の会で、ひときわ目立つ碁に眼が止まった。
新鮮な石運び。石の姿と言い筋と言い、全局のバランス感覚も抜群。

新鮮で小気味の良い碁だ。

他の方には悪いけれど、
これほど凄烈な印象を与えられた碁は他には見当たらない。

 ピッタリコン  
将碁さんに聞いてみた。

「倉科さんというのはても爽やかで、新鮮な碁を打たれますが、
若そうな方でしょうね。どのような方ですか?」

それから、徐々に分かってきたことが、私のイメージと余りにもピッタリコン。
とは言え、すべてはイメージだけに留まっている。

でもそれが、ことの始まりだった。

 私も若いなぁ!  
私の白番で対局開始。

黒の着手が早い。そして、的確。
読んでいるというよりも、勝手に石が飛んでくるという感じだ。
キビキビと小気味良い。嫌みな手は何一つ見当たらない。

右下隅、「ノゾいて下がろう・・」と気楽なことを考えて、
ノータイムでハネツギを打ったのが運の尽きで、即死。ああ無情!
投了もならじと打ってはみたが
私は手も足も出ないまま、煉獄から地獄へ急降下してしまった。


夏奈子さんの気合いとスピードに
負けてはならじと、つい飛び乗ってしまった。
慎みて軽速なるなかれ!

 若さを導入したい
ともあれ、
「マッハ次元の碁」「気合い充実の碁」「バランスの良い碁」
加えて、
「強烈な攻めの鋭鋒!」と精錬されたものに対し、
自分の鈍行ぶりが碁が違うとさえ感じたものだ。

これからは私は夏奈子さんに挑戦して、若さを導入したいと思っている。

 8118
私が71歳の時、シャラポアが17歳。
シャラポアのサービスを真似たいと言ったら、
「SeventyとSeventeenとを間違ったらイカンよ。」と言われたことがある。


今、私が81歳。夏奈子さんが18歳(じゃないかな)なら、
「EightyとEighteen。あやかりたい」が、何万年かけてもこれだけは断念!

 
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