倉科夏奈子全国優勝記念対局

倉科夏奈子  vs  先 高野圭介

2013年4月5日
将碁友の会・Gリーグ戦だが、思わぬ記念対局となった。

 届け!声援


倉科夏奈子(高2)が全国大会でトップに立った。

夏奈子さんの数ある応援団の中で、
碁吉会の将碁友の会・Gリーグもその一人である。
普段からこぴっどくやられていて、彼女の強さを知れば知るほど
畏敬の念がいや増しに増してくる。そのメンバーだ。
それだけに心から声援を送っている。

 全国優勝!  
先だって、週間碁に報じられた。

第7回全国高校囲碁選抜大会女子個人選手権戦で
倉科夏奈子さん優勝。
〈1位〉倉科夏奈子(長野県・松本蟻ヶ崎2年)
〈2位〉榛沢彩香(千葉県・渋谷教育学園幕張2年)

元々碁には魔物が住んでいて
「碁には不思議の負け無し、不思議の勝ちあり」と言われているとおりだ。
碁会というものは、どんな小さい碁会でも優勝は難しいものなのだ。
その中での全国優勝!


もちろん私は確信的信念で夏奈子さんの優勝を予言していたとはいえ、
それが現実のものともなればまた別。小躍りして飛び上がった。

その直後の対局である。

ヤングパワー
倉科夏奈子 vs 先 高野圭介

  2103年4月5日 将碁友の会・碁吉会Gリーグ戦
  327手完 黒6.5目勝ち。

私の先番とは言え、夏奈子パンチは強烈で、
何時どのように炸裂するのか分からない。それは百も承知。

ガチンコ対局で、ヤングパワーの何ものから、強烈なエネルギーを吸収して
鉄腕アトムのように私自身蘇りたいものと思っての嬉しい対局である。

高野自評  
白20右上三三は普通はウチスギと思ったが、これが夏奈子流か。

黒19と攻めの態勢が整ったが、果たして?

黒49とカタをツイては黒好発進。

黒79はケイしないで、その右にオシツケルべしかと、迷ったが、
ちょっとユルミの感あり。

黒149手まで何だか怪しげな雰囲気になりつつあった。

 白の真骨頂!
 白150キリこそ白(夏奈子)の真骨頂!

私はここで長考してもヨメない。白154で、157ツギが怖い。
潰されそうな気配が支配する。

遂に妥協し、良さそうな手として、黒151と外した。
ここで、精根尽き果てた。時間も浪費してしまった。
後は、残りの手数を数分ばかりで打つ羽目となり、老獪をさらけ出してしまった。

黒は若干優勢とは言え、白150から数手で、大逆転もあったかも知れない。
黒161で、かろうじてシノギ成功。黒に残った。

老骨を鼓舞し
そもそも、囲碁は優勢だけでは勝ちきれないとしたもんだ。
その後のいろんな曲折を経て、ヤングパワーのエネルギーをしっかり戴いた。

不老長寿の妙薬として、老骨を鞭打ち、鼓舞し、
これからも若さのエネルギーをどしどし吹き込んで戴きたい。