思い返せば、1953年というから65年前のこと。私は学生時代の思い出に無銭旅行に出掛けた。
船で北海道に渡り、鴻之舞金山へ行った。次いで、紋別に向かう途中、
バスが「草鹿さん前」と言う名の停留所で停まったので、ふらりと降りた。
そこが草鹿犀之介さんの草鹿邸で、そこには大きなサイロが三つ建っていて、牧場であった。
フイの客なのに、厚いおもてなしを受けて二.三日お世話になって北海道を満喫したものです。
後で聞いた話だが、草鹿邸のご子息が私と同年配で、たまたまお留守であった。
その方が、庸次郎氏であった。
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