プロ感覚を垣間見た一局


                                                大工原 磐 自戦記
丸山豊治五段 vs 三子 大工原 磐

2009年1月19日    風鈴会・稲葉プラザ

79手完 白中押し勝ち


今日の指導碁は、布石・中盤、その都度に質問を交えながら、
急所・手筋等の解説、非常に参考な点が多く、楽しめました。

 本対局のハイライトは、白37とツケコシて中央突破と、
予想もしていない発想の展開に打たれたことと思います。


丸山先生

指摘箇所

  

(1)布石の段階で白5に対して
黒6は、4線に高く打った方が右側の3連星の価値が高くなる。

 (指導対局中)又白9の対応も制限され難しい。



(2)白15に対して黒16は、2線一間と白21の箇所に打った方が良い。
両スソアキ囲うべからずでもない。



(3)黒26、28、32,34とダンゴ石を捨てるつもりで、
黒48と打つまでは正しかった。

黒50ゲタと打ち、外側を勢力圏として厚く働かせた方が良かった。


(4)最後に白79と壁を突破され投了しました。

 黒76の対応は、12の九にノゾキ白77は10の八とタケフに、
黒78は黒76の箇所に打つと壁の突破されないとの指摘があった。


(5)黒26、白27、黒28と急戦に対して丸山先生は、
白37とツケコシで中央突破と打たれ、プロの真骨頂。

 

高野先生の
鋭い感覚


黒26はノゾキからでなく、白33の箇所にコスミで
白7、9(二間)の間を切断して、攻めたらと、
高野先生のユニークなというか、鋭い質問がありました。

丸山先生は
「黒32の箇所にコスミで交わすかもしれない。

しかし、出ギラレたら、白悪いか、うーん・・・・」


感想並びに反省


(1)攻めと守りのバランス感覚が、涵養だと思いました。


(2)布石、中盤と、その都度ご指摘を受け、手数は少なかったですが、
プロの感覚を垣間見れた、楽しい夢のような対局でした。