北九州七つの海景ツアー・レポート

高野虚石の吟行十二句


2017年師走:14日

                                           
高野圭介 編

 

冷える指キリ一本でシノギおり   虚石


湯に浸かり碁の筋妖し寒稽古   虚石


勝ち栗の吉報待つや暮れ碁会   虚石






嘆きの壁宗教戦争寒の中   虚石




懐かしの春帆楼



烏鷺発止春帆楼や歳の暮れ    虚石

 


小次郎の無念の小雨寒の浜    虚石

 


ひいやりと虹の松原厚布団     虚石




歳の暮れ碁盤なくとも打ち続け  虚石




雲垂れて松原遠く冷える丘      虚石



師走また終わりは初めメール書く    虚石





日本中変わらぬ人情師走街     虚石


 
 


師走なおAI正体解けぬまま    虚石