囲碁のデーター作成


データーの転記間違いも出てきた。頭が混乱寸前であった。



                                     川口隆司 記

 取り掛かり
 おもしろ詰碁集の制作に関わって、いろんな新しいことを覚えました。



 まず、詰碁の棋譜をどうして作ろうかなと考える。Excelで碁盤を作る。次いで、
、○●は図形作成で、解答の❶②❸④・・・は特殊文字で作って碁盤へ当て嵌める。
これがぴったりと嵌めるのに一苦労、慣れるにしたがって作業が進む。


 「囲碁ライター2」




だが、ここで
内山氏から囲碁ソフト「囲碁ライター2」を紹介され、
これをお借りしてインストールする。これを使用する。なんと便利なものでしょう。
したがって、作成した前述の膨大なデーターはすべてお蔵入りとなりました。

 問題と解答を入力することで写真ファイルが出来る。知らぬとは言え凄い!
内山氏と打ち合わせの上、
内山氏に問題と解答をこのソフトで写真ファイルを作成していただくことになった。

詰碁の碁盤

 
つぎに、製本サイズA5に問題と解答を作成する。
それに高野先生創作の寸描を配置するレイアウトに頭を悩ませる。

 いよいよ、棋譜の作成である。
内山氏から頂いた13路盤で作成された絵図を縮小して
原則として、11路盤が適当と、作業を進めたが、更に現実問題として、
印刷画面に入るように10.5×9.5路にトリミングする。

更に、又、新しい仕事が・・・
1題づつレイアウトされた画面に当てはめるのに微調整が必要だった。


将碁用のソフト

「Kiin Editor」



 
いっぽう
将碁友の会さんの詰碁ソフトに乗せるため
日本棋院の囲碁ソフト「Kiin Editor」を紹介されて
日本棋院のホームページからこのソフトをインスト―ルする。
このソフトで19路盤の四隅に一問づつ問題を乗せ、
各問題の解答(複数回答を含む)を参考図として作成しました。

 
問題の変更

解答の訂正

 

種類のデーターを作り終えてからが思わぬ作業が待っていました。
問題の変更、解答の訂正です。

井原さんから「より優れた詰碁が出来た!」と、送ってこられる。
グレードがアップするのは良いことなのだが、一つ動かせば、その都度、
連動して出来上がっていた3個4個の詰碁の入れ替えが始まる。

いよいよ
 印刷用と将碁友の会用の両方を訂正することになります。
 印刷用は「囲碁ライター2」での写真ファイル作成後、サイズ調整、
トリミング、印刷用紙への挿入、サイズの微調整が終わって完了。

 将碁友の会用は、一枚の碁盤に4つの問題があるためにその一部を訂正するたびに
4問すべての問題と解答(複数解答を含む)を再入力しなければならない。

 更に、データーの転記間違いも出てきた。頭が混乱寸前であった。

 詰碁の難しさ
これら、一連の作業には私には、根気のいるものだったが、
より良いものを模索する求道の姿と見えた。
そのすざましいものから、それより何より、詰碁の難しさが身に沁みた。

簡単なようで別の解がある、コウになる、活きちゃったなどなど大変なものだった。
 囲碁、囲碁ソフトなどいろんな勉強の機会をいただき貴重な体験をいたしました。

棋譜管理の役割  
頭書、私に与えられた役割は「棋譜管理」というものだった。
それがどういうものか認識もせず、引き受けたものでした。
緊張の半年が経って、終わってみて、言えることが二つあります。

「おもしろ詰碁」は全て井原創作であること。
解答は高野苦吟産物であること。(補助したのは風鈴会だけ)

「tumego of ama,by ama,for ama」
と喝破しましょう。