俳句論


super private haiku poem theory

                星ヶ丘 草宇宙 著

              高野圭介 注釈



根源追求と風土諷詠が王道


桑原武雄の「第2芸術論」は確かに衝撃的でした。

俳句界の革新的な?潮流、とりわけ、戦後俳句の主だった思潮は
いろいろあったんですが、は伝統俳句に舞い戻っているようですね。

それのどれもが出ては消えていきまして、今は社会が安定するにつれ、
自己の拠り処をどこに求めようとかの求める切実さは失われ、
ことさらな新しい俳句運動やら、新しい俳句の探究も
全くないというのが現状ですね。

想うに、根源追求と風土諷詠は、これは俳句の王道であり、
この二つの無い俳句はありえません。
まあこの辺を主柱にしてそれに個性を加えれば満点です。


CF;桑原武夫の「第二芸術論」

秋桜子の「文芸上の真」

子規俳句の「真価」



1.挨拶と滑稽 俳諧の雑味というか軽みが俳句だという説。
(存問俳句)

2.根源俳句  もっと根源的なものの追求こそ俳句だという説。  
(これはじつは俳句の王道です)

3.境涯俳句  貧しさや不遇をことさら詠う俳句。

4.社会性俳句 社会性を持たせなければという説。

5.風土俳句  土俗や風土を専門に詠う、
(実は俳句の王道なんですけどね)

6.前衛俳句  伝統を廃した、金子兜太の若かりし頃の俳句、
(難解俳句)