塗り込み黒壁が一瞬で崩壊

                                                            大工原 磐  自戦記

家田隆二 八段 vs 四子 大工原 磐

2009年7月7日(火) 風鈴会・稲葉プラザ
黒136まで   黒中押し勝ち


 4線の壁
序番から黒12〜20・28まで4線を突破する手順で打つてみました。

白35と急所の一撃くらい、黒36・40と最悪の2手、
更に4線の壁が有利展開のはずが、一瞬で崩壊し、
左下隅に8目の地を与え楽に活きられことは、おおいに反省させられました。


局後の検討会が、高野先生の指摘箇所も交えて行われました。

家田先生評
(1)35ツケに対して黒36と割り込みでなく、白39の箇所にハネサガリと打つ。
黒38のキリの心配はない。


逆にダメを詰めることになり、白活きの方が心配だったよ。
割り込みも、周りの状況を確認して打つこと。

(2)黒40も白1を切り取りの方が有利だ、方向違い。
左下隅に地を与え楽に活きさせた。

(3)白71と後手を引かれたことを嘆かれた。

高野先生評
(1)黒12から黒14で白17の箇所に掛けて打つのもあると指摘された。

(2)黒42とノゾキ、黒44・46と中央に進出して、
白13〜27までの白壁を弱体化させた手順を褒められた。

(3)白51と2段バネに対して、黒52と切らずに黒56と単にノビだと指摘された。

自分の感想
(1)黒42〜46と打ち、中央進出が出来ホッとしました。

黒136まで地合いは黒ややリードの展開ですが
終局まで打たれたら、勝敗不明と思います。

(2)白35のツケに対して、プロの感覚で解説指導して戴き、
感謝感激の一局でした。