後の祭りを自戒

                                    堀江 浩自戦記

家田隆二八段 vs 四子 堀江 浩

2006年8月19日 於隆研8月・神戸サロン
155手完 白中押し勝ち


皆、後の祭りで、
これだけ悪手を連発すれば、どんないい碁でも勝てない。
勝ったと思ったら、兜の緒を締めよ。 
今後の自戒としたい。

先生の
ご指導

黒46は最初に指摘された緩手。

下辺中央の黒46オサエである。
この時点でこんなところに打っても白が死ぬわけはなく、
せいぜい後手10目のヨセから打ってしまったわけだ。

大過なく
その後の推移では大きな悪手はなく、黒114まで順調。
白の石が2ヵ所死んで黒は順風満帆にさえ見えた。

先生も負けを覚悟されたようだった。

要注意
こんな時は要注意である。
黒146のアテが問題手。

これがなければ右辺の黒は死ななかった。
つまり、
黒146は141の左に出ておれば、攻め合いは黒勝ちだった。

また黒150も155の点に打って、白3子は落ちていた。


あえなくも、
そして
脆くも


この碁は4子の置碁だから初めは黒が優勢だが、
最後は白の思い切った仕掛けにあえなくも、そして脆くも、
黒の大石が死ぬといういつもの結果となった。