攻めにおぼれるな

                                            堀江 浩 自戦記

家田隆二八段 vs 四子 堀江 浩

2008年7月17日 隆研・神戸サロン
   手完 黒中押し勝ち



意味のない

攻め



家田先生曰く「高段者は意味のない攻めはしない」

この碁は序盤で白の打ち過ぎがあり、黒の打ち易い碁となったのに、
無意味な攻めですこし損をした。

黒30,38がそれで、結局お荷物になった。

いずれ黒は42 のところに戻らねばならないのだから、
早い目にそこに打って、白に自らのうすみを補強させれば、
黒に先手がまわるはずであった。



薄みを

補強



先生曰く「60手を過ぎれば、自分の薄みを補強せよ」

 置碁では60手までは置石を利用して攻めるがよい

 しかし、それを過ぎると、白は黒の弱点をねらって逆襲してくる。
だから黒は攻めるばかりでなく、自分の薄みをよく見よ。

 この碁では88で91に打って、79 の白を制しておけば
黒には弱点がなく、碁は終わりであった。

白の石は  
私の反省「白の石は攻めても、容易には陥ちない」

 この碁でも、逆に黒100,102及び106.108 が取られた。
 それでも黒 128 で白投了となったのは、
序盤の黒の貯金が大きかったためだろう。

 まさに僥倖の勝利であった。