かっ飛ばしたホームラン


家田隆二八段   vs   先  高野圭介

2013年10月1日   於 須磨・骭、

138手まで、黒中押し勝ち

                        
 高野圭介 自戦記


200局の
指導碁


家田先生の指導碁は棋譜として残っているものだけでも130局を越える。
おそらく200局に近い碁指導を得ているだろう。

その中で、本局ほど気合いの入った碁は他にない。きっと、
体調の良さと心構えがベースになっているように思われる。


 家田先生と
私の会話


終局と同時に、家田先生の言葉です。

家田 「最後に強烈なサヨナラホームランを打たれてしまいました。
今日の高野さんは闘志漲る迫力ある碁でした。


高野 「
今日は、初めてほんとうに勝てたような気になりましたが、
検討していますと、危険な橋ばかりで、本当はどうだっか?
やはり、危なっしくって。ダメです。


家田 
「検討と実戦は別です。どんな碁でも、実戦は実戦です。お見事!」

 家田評
左上隅黒30は秀哉特選のハマリ。34マゲでなければならない。
   黒40鼻ヅケは素晴らしい。感心しました。

下辺黒74は、やはりフクレ(カケツギ)だったか。
黒76。正解も難しいが。

本局最大の悪手黒88サガリ。中を打つべし。

ともあれ、黒118からの大捕物帳が圧巻だった。
黒は最後まで間違うことなく、黒138まで、白は召し捕られてしまった。