流れを断ちず、頑張らにゃ

家田隆二八段 vs 二子 高野圭介

                                     高野圭介 自戦記

2007.10.18 於 神戸サロン・隆研
193手完 白中押し勝ち



諸悪の根源・黒66。最も厳しく見えて、この余所見の一手から攻守処を代えた。

 家田先生評
黒52まで、黒好調!このままでは白じり貧の局面。

 白53では局面の打開策を求めなければならなかった。
 つまり、勝負手の模索である。危険を承知の白53。



普通は悪手となる黒56.58はさすが!
 まんまと乗ってきたのが黒66二段バネ。短慮。

 黒66は黒36の要石を大事にして、
上に引いてツナイでおくのが肝要だった。

 気合い良さそうに見えて、
好調の流れを自分で絶ち切った。



 白83まで、虎口を脱したというより、
中央に厚みまで加わり、願ってもない進行。

 一気に、非勢から、白の覇権にどんでん返し。