絶妙手を活かせず、腹を守れず、反省!

                                                 高野圭介自戦記

   家田隆二八段 vs 二子 高野圭介

2008年2月21日 隆研・神戸サロン
  103手完 白中押し勝ち


本局には二つの山場があった。

1,右上隅、妙手を活かしきれなかった。
2.左上隅、定石鵜呑みの、迂闊な33ツケ。


1,妙手を
1,妙手を活かしきれなかった。

黒26は家田先生絶賛の妙手。
  それをフイにしたのは黒28。
  黒28で、31にハネダセば目的は成就されていた。


2.定石鵜呑み
2.定石鵜呑みの、迂闊な33ツケ。
 何と、白91で、黒はダメージ回避の方策無しとは。


腹のを護れ

 魚は寝るとき、岩に腹を向けて寝ると、聞いていた。
 虎が獲物を食べるとき、腹から食すと、聞いていた。


腹の探り合い
 つまり腹はキビシイ急所であり、
白.89.と、黒88.90.のケイマの対立は、
91.92.の腹が無防備である。

なるほど、
シチョウ関係ではいっぱんの定石は成り立たず、
白91の腹攻撃に、黒に打つ手がなかった。

これには危機管理は無策!
との誹りは免れそうになかった。