置碁らしい碁になった

家田隆二 八段  vs  4子 高野圭介
146手完  黒中押し勝ち

2014年7月1日  於骭、

                        高野圭介自戦記

新手発表  
家田先生の指導碁は新手発表会が楽しみの一つ。

言われてみると、自分のやっていることがいにしえの碁のように
見えてくるから、不思議なもの。

碁まで若返って見えてくる。

置き石に頼る
4子敷いても、ダメなときはダメ。
碁の怖さを充分に知っている。

そして、石を置いたら置き石に頼って置碁らしくなる。
その実験場としての4子局。

置碁らしさからの脱却は置き石をなくすることしか無い。

 問題点 三つ  
黒44オサエは「2-J」オキを狙っていた。
白47は未然に防いだのはサスガ!と思った。

ここで、黒は一本取った。


黒58は63にボーシが絶好点だった。
いつからでも、63にボーシしなければ、危ない。

したがって、左上白73は敗着。
61から2間に中央にトビの一手だった。

やっと、黒73と打って、勝勢確定か。

 
最後に、黒84はオサえずに、中央に向かって85から
そのままジーッとノビ切っておれば、白はどうしただろう。

置碁らしくオサエた。こうして負ける見本を作った。