ネジリ合いには120%のヨミが必要

                              宮垣 実
自戦記

家田隆二八段 vs 四子 宮垣 実

参考図付き

2009年1月15日 隆研・稲葉プラザ
113手完  白中押し勝ち


決定的な

ヨミ負け


左辺の戦いがまさに関が原であった。
黒56オシが決定的なヨミの欠落でした。

本譜は相場か、と家田評でしたが、

ここは参考図のように打って、白の数目が落ちる。
高野先生のご指摘に、観戦者も唖然とした。

(本頁の下部・参照のこと)




黒50は衆妙の手

高野の眼


宮垣 実、一生一代の妙手でした。

遡って、黒46ツケコシは黒のウチスギと家田評がありましたが、
その疑問を凌駕する妙手です。

以下、
参考図まで必然の応接となれば、
黒のツケコシ以降一連の動きは称賛に値する。




びっくり仰天・手筋の妙

宮垣の感想


なるほどと、なんとまあと驚くこと多々あって、びっくり仰天。

よくよく考えますのに、
詰め碁の妙手はあっても手筋の妙手は成功しなければ
絵に描いた餅と一緒かなと思っています。


120%のヨミ
ネジリ合いの戦いは120%のヨミが必要。

本局黒56からは自分の棋力を遙かに超えたヨミで、
今では別世界のヨミ・・・の話か。

誰とでも打てるようになるにはまだまだ勉強か。

よく頑張った!
黒110が決定的な敗着。

とても難しい変化だが、本譜のように
黒110とアテてしまった限り、もう手はない。
110で108の下(H*7)にオスと、シノギが見えていた。

(高野評


中央の黒が取られては投了となる。

ただ、四子の置き碁でここまで頑張れば
上々と慰めの言葉をいただいた。




参考図

黒56からの変化図で黒良し

ヨミさえしっかりしておれば、・・・・と反省!