小さな政府で、形良く打とう

                                         宮垣 実自戦記

家田隆二八段 vs 五子 宮垣 実

2006年3月18日 於隆研3月・神戸サロン
147手完 黒中押し勝ち


家田先生講評 @黒30
@「白の29に対して黒30はソッポ。
白49に黒50と押さえたのは白が45に居るから間違い」


A黒80
A「黒80ハネツギは小さい」

B黒104
B「黒104も小さい」と。

高野先生評 何で?
「なんで宮垣さんの石は石が凝り固まって、
よい形にならないか。働きに乏しいか。」を指摘されていた。

@黒6
@「黒6と黒8から12まで、自分の石を強化すると言っては、
なんの目的もなく、あちこち白石につけて、
攻める白を強くした罪を知らなければ話にならない。」
という説明で、
至る所に相手を喜ばす手が発生する。


A黒56
A「白55のハネに2線で押さえて隅の黒は死ななかった。
白57と取られてしまっては黒の中地の方が小さい。
勿体ないことおびただしい。」

B黒60.
B「白37.43.59の3子を取るのに、黒60.62.64と、
3手掛けて、未だ取りきれず、逃げられてしまった。
その間に、白61.63.65と、良いところばかり打たれている。」


序盤論
いつも聞いていることだが、

序盤では
白はまだ全体に薄いから、もっと強烈に戦わねばならなかった。

先生は地を囲うことと戦うこととは相反する行為であって
どちらか偏りすぎてはいけないと理解していますが、
何か受け取り方が違っているかも知れない。

 
私の決意 石をそぎ
落とせ

要らぬ石を打たなければ、不要の着手が無くて、
そぎ落とされ、小さな政府で、碁を納められる。
形も整うはずである。とてもむつかしい仕事である。

この碁を見ていて、自分の打つ手がイヤになりました。

反省
中央の黒一団が死んで目算で、30目も違っているので、
投了しました。

大いに反省して、次は頑張ろう。