先生の投了の声

家田隆二八段 vs 五子 宮垣実

2007年12月6日 家研・神戸囲碁サロン
114手完 黒中押し勝ち

投了
終局を待たずに先生の投了の声を聞くと
アマチュアは驚いてあたり前かと思う。


何が起きるか
アマチュアの攻め合いはこれからと思われるのに。
黒15の三とアテ16の五についだ所で投了されたわけだだが、
白11の七から12の九に切ってコウを争えば
何が起きるのか分からないのが碁である。


序盤
局後の検討は半分高野先生が横槍を入れられるので
手厳しい

「黒の14,16,18と守るだけの手、
いかにも地が欲しいと言いたげな手は星目クラスだ
」と仰有った。

中盤
家田先生からは「黒24は白が三間開きの時にはしないもの」。

違和感
「黒の46,56あたり打たれた手に異和感がありますね」と
やんわり注意された。




局後の検討について、宮垣説に対し、高野の弁

序盤
本来の形は

黒14.16.18と、スミに根拠を作るのではなくて、
黒14では15から白の1子を攻めるところ。

家田先生が指摘されないのは

置き碁だから、これで充分!ということか?

これは高級すぎて、この黒さんには
言っても分からぬだろう!・・・ということか?


でも、ここを修正しなくては、
上達は覚束ない。

後で気が付いたが、
私の手法はアマ風・異質で、
家田先生の手法は辛く、早治まりで
宮垣さんの手法はこれぞプロなので、
私のような戦法は無いのかも知れない。

中盤
黒24白25は
まさに「二立三析」の原理に反する。
これは囲碁ビギナーの、ツケノビと一緒に、
最初に覚える、基本中の基本セオリー。


今更、言うほどのことではない。
こんな事を言われるだけでも、おかしい。

違和感
ここで、黒の折衝は違和感というより、
チグハグで、無茶感。

本来なら、黒42はヒイて、白がワタッてきたら、
スミからハネツギを打つところ。

先生はやんわり「違和感」と、それだけ言って、
解説もされず、黒さんは結局、何も分からないままだろう。


やんわり、だけでは
指導になっていないのではないか。