褒めちぎられて、後が疲れて 宮垣 実自戦記 家田隆二八段 vs 五子 宮垣 実 白逆コミ20目出し 2008年1月17日 隆研・神戸サロン 138手完 黒中押し勝ち |
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闘志を 失われた? |
前回正月の五子局(京都パレスサイドでの研究会)で 40目程負けたので、 今日はコミ20目でお願いしますと言って打ちました。 本局は、ひょっとすると コミの多さに先生は闘志を失われたのかも知れなかった。 |
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定石の ウロ覚え |
序盤右下隅で定石を間違えた。 黒16は定石のウロ覚えで、125キリが正しい。 うろ覚えは怪我のもと注意された。 きちっと覚えるのはたいへんなのだが。 |
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高野圭介評 |
中盤の難所が来た。 白55の打ち込みは変化球と思いましたが、放っておくわけにもゆかない。 相応じて、黒56,58と応対したら、白59と逃げたので黒60と大きく囲った。 |
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これからが たいへん |
さあ、これからが大変である。 61の白石は取れそうもない石だから あたりさわりなく小さく生きてもらうように考えた。 白65とキリチガエられ67とシチョウ・アタリを打たれる。 |
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チャンス到来 |
いよいよチャンス到来である。 黒112と打てば白の右上一団14個の石が危ないので、白113と守る。 そこで中央の白は確実に一手手入れが必要で、碁に遅れた。 これをチャンスと攻め立て上げて、白はとうとう黒の軍門に首を垂れた。 大成功であった。 |
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家田評 | 先生はファンタスチックな、5段クラスの高段の手と、次々と提示された。 右上隅、黒76から鮮やかに治まった。 黒98キリは鬼手!ビックリした。 黒110も凄い!アジ良く高手の手。 黒114からのトリカケは、ご用ご用とすざまじく、気概に飲まれた。 |
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武者震い? | こんな碁が打てたら言うことなしと褒めちぎられて、くすぐったかったが、 突然異変の本譜?いつもこのように打てて、板に付いたら・・・と 武者震いしたら、いよいよ後が疲れる指導碁であった。 |
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