研究の成果が、そのまま開花す

3連勝の後3連敗。そして、今回嬉しい勝ち星

                                                壺坂正邦 自戦記

家田隆二 八段 vs   三子 壺坂正邦

2009年7月7日(火) 風鈴会・稲葉プラザ
黒136まで   黒中押し勝ち

 流行定石
囲碁研究の5月号に、イセドルの碁が掲載され、二間高ハサミの流行定石が
紹介され、幾度も並べて多種の変化をマスターいたしました。

6月29日の本因坊戦第5局で、高尾挑戦者がこの流行定石を打たれまして、
観戦していて、この定石は3子局の場合特に有利ではないかと思っていました。

一度試してみたいと機会を待っていました。 

序盤
本局で家田先生が二間高ハサミを打たれましたので、
すかさず掛けから10の頭ハネを打ちました。

おうむね流行定石通りの進行となり、
序盤は期待通りの布石となりました

中盤
中盤で68手目のツギが甘く、69の3の三に入られ、
地合いは互角の状況になりましたが、
全般的に黒は外回りで
中央の戦いに備える碁形を構築できました。

終盤の決め手 
118手目で白の大石を分断するチャンスが廻ってきまして,
家田先生の手が止まったの見て、
この手は厳しく良い手ではなかったと思いました。

その後、白を分断できましたが、切断した黒の活きが問題となりましたが
148手目でこれをしのぎ、白が投了されました。

ようやく勝ち越し
家田先生とは、隆研で3連勝の後3連敗いたしておりました。

本局はまさに正念場。連敗を阻止できまして、
七夕の思い出深い1局になりなした。

家田先生、高野先生、ご指導誠に有難うございました。