怪我の功名の一局


  家田隆二八段 vs 三子 吉岡信一

                                   吉岡信一自戦記

2008.02.21  於 隆研・神戸サロン
       110手まで 黒中押し勝ち


一貫して元気よく
怪我の功名で勝たせてもらった一局.
しかし,黒は一貫して元気よく打てている.

難戦の始まり.黒22 
どこかで見たことがあるような気がして打ってみたが,
難戦の始まり.
3路下にコスミつけるのが正解だとのこと.

剛直な手.黒26
ハネ出して,白に切らせて,星にカケツグのが
普通の打ち方だとのこと.

反撃開始.黒42
ここまで黒はひどい形だったが,
この切りから急に調子が出てきた.

黒46まで,右辺の黒は,
渡りと2子取りが見合いで生きている.


褒められた好手.
黒48


黒好手! 家田先生に褒めていただいた.
黒は安心した.

白47は踏み込んで2路右に置くべきだったとのこと.


元気な手.

黒54,黒56,黒72


黒には弱い石がないので攻めるのみ.
右下隅が空いているので
そこを守る一手を省略したかった.


甘い読みと
厳しい現実

黒78〜白95

 

隅は生き生きになるつもりだった.
黒88のときは碁は終わりだと思っていたが,
白91で愕然.
こんな当たり前の手を読んでいなかった.
白95まで黒7子は捨てたのではなくて,
取られたというのが真相です.


投了かと思ったが,
一転黒96


よく見たら白の大石が結構窮屈ではないか.
黒96と掛けたら
何とかなるんじゃないかということに気がついた.
これが読み筋だったら立派なものなのだけど.


多分悪手.黒106


碁を決めに行った心算なのだが,伸びてよかった.


敗着?
白107


僭越ですが,
白の敗着ではないかと.この切りを保留して,
天元の星に飛んで脱出を図られたら,
まだ先が長く,勝ちきる自信はなかった.



局後,
家田先生から


次から2子局ですといってもらえた.

結果オーライの勝利なので
まことにくすぐったい思い.