さろんど赤兎馬の烏鷺合戦 高野圭介 vs 先 松本 護 高野圭介 |
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高野さんとは水魚の交わりというのか、囲碁好好き、テニス好きの 他にも共通のスキなこともあって、長年親しく交際を賜っている。 昨年の11月に小生が参加している「囲碁教育研究会」の懇親会に 高野さんがひょっこり見えた。 その席では中国の囲碁界、日本の囲碁界の情報交換をはじめ、 世界にもっと囲碁を普及をさせるにはどうしたらよいか等熱い議論をする機会をもった。 その余熱があったからだろうか、新年になって「碁を打ちましょう」のお誘い電話をいただいた。 何か魂胆があるのだろうとは思ったが喜んで応じたところ、やはり高野マジックに嵌められた。(笑) 3子か2子のハンディをもらえると思っていたら、あにはからんや、手合いは置石なしの大ゴミだという。 高野さん考案の立派なハンディ表を見せながら、ご高説を賜ったらもう高野ペース。 嫌も応もなしに19路盤で一局、さらに13路盤で一局、 棋譜を取って天下の碁吉会のHPに乗せるいう段取りになっていました。 実は大ゴミの碁は1,2回打ったことがありますが、小生は13路盤は打ったことが一度もありません。 いわば海千山千に処女が巧みに誘い出されたようなものです。 松本 護 |
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赤兎馬へ行った。そうじゃない・・・さろんど碁へ行った。 梁山泊も加わり、今は合併?共同経営の形のようだ。 連れて行って貰った松本護ことユリウスと碁を打っていると、 いつの間にか、そう広くない会場も満席。 私は碁会所へは殆ど行かないが、合併して会員の増えた活気は ひと味違うものを感じていた。素晴らしい雰囲気だった。 |
斉藤謙明 |
斉藤謙明御大が「この碁、梁山泊に載せますか?」などと傍に来られた。 もう40年も前、宮本直毅九段から「形勢判断と大局観」を戴いた。 著者・半田道玄と識されているが、 私は斉藤謙明の筆になった本と、独り思っていた。 しばらくして、 西堀江のさろんど碁に斉藤謙明を訪ねて、一局教えを請うたことがあった。 あれから40年。 |
島村昌宏 | 島村昌宏(俗称・かっちゃん)インストラクターともご挨拶。 島村俊宏九段のご子息で、宮本直毅九段奥さまの弟君。 私はもう20年も前からの交流があって、ここ10年ぐらいお目に掛かっていない。 ジクッとした棋風で決して踊らない。 病を得ておられる直毅先生は今はご自宅で小康状態と聞いた。 |
松本 護さんの碁 | 松本さんとの対局は何年ぶりでしょうか。 久しぶりに盤を囲む松本 護さんとの手合いは2段差とし、 (初め2段半差の案がありましたが、8段vs6段の2段差としました。) 碁吉会方式によって、2段差コミ換算の手合いとした。 松本さんの碁は結構ヨミの入った碁で、変化がとても楽しく、 油断も隙もない気合いの碁でした。 |
13路盤の感想 松本自評 |
なにせ13路盤処女です。 恐いおじさんに何をされるか分らない恐怖心を抱いて対局開始。 立ち上がり、白のいいなりになるのが嫌で、黒7、黒9、黒11、黒13と抵抗しました。 そしたら白14、白16と上からのしかかられて恐いったらありません。 必死で逃れようとしてようやく逃げ道ができましたが、ちょっと体勢が崩れました。 動転して裾が気になって、慌てて下に黒29と打ったのがまずかった。 G6にかぶせる方が良かったでしょうか? 黒33は悪手、指摘されて気がつきました。 このあたりで勝負あったと感じました。 この対局は黒が2目小見出しではじめました。 終わったら、白が3.5目の逆コミの間違いだったそうです。 また嵌められました。(笑) |
13路盤 高野圭介 vs 先 松本 護 逆コミ白3.5目出し 112手完 白中押し勝ち |
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19路盤の感想 松本自評 |
最初、白の逆コミ20目半のルールで打ち始めました。 黒が甘い手を打っているのはその為です。終局後の感想戦の途中で、 この碁は14目半だと言われました。(3段差から2段差へ) いとも簡単にルールが変るのも高野流、 緊張感をもって勝負を楽しむ小生はちょっとついて行けません(笑) 「大ゴミのハンディと置石ハンディではどちらが面白い?」と聞かれたら、 小生は迷うことなく「置石ハンディ」と応えます。 手どころの解説は高野さんにお願いしたいと思います。 |
19路盤 高野圭介 vs 先 松本 護 逆コミ白14.5目出し (碁吉会方式の2段差) 145手完 黒中押し勝ち 棋譜の手順は 棋譜の右側にある < > >を使って、 再現しながら ご覧下さい。 |