互先 松浦晋平    vs   先番 吉本 淳
 ペア 藤原八重子        ペア 湯浅陽子

                       先番6.5目コミ出し

166手以下略   白 中押し勝ち



等しい棋力
ペア碁で、棋力の差が少々あっても、
不思議なほど同じグレードの高さの碁が作られてくるものだ。

本局も石の織りなす美しい模様は力強く編み上がっていく。

これは棋力の差と言っても、何かの味の素がグルタミンかを
ちょっと注すだけで、完成に近いものを誰もが持っている。

そういうことなのだ。

黒リードから崩れた
白18は19にアテて、形を崩す一手。
したがって、黒19ツギで、黒リード。

黒21のオサエは方向違いで、逆。

黒33は急ぎ過ぎか。模様を先手で破られて崩れた。

13路盤と19路盤
13路盤は19路盤のはぼ半分の広さである。
1個の石の価値は両者とも変わらないのでコミ6.5目も不変。

ただ、連結の価値は変わってくる。
有機的関連性というアジとか宇宙空間での相互作用を
駆使できる要素がいや増しに増してくる。

だから、接近戦の変化の余地に問題が多くなると思う。