互先 高野圭介 vs 先番 松浦晋平
  先番6.5目コミ出し

166手完 白 中押し勝ち



 いぶし銀
 両者初手合いの対局である。
途中で気がついた。松浦さんは「いぶし銀」の碁であると。
したがって、盤の中から手が出てくるように、いつ、どこからか、
紛争のネタが鎌首を持ち上げてくるかも知れない。

用心!用心!火の用心!と打ち進めたという感触が残った。




用心!用心!


高野自戦感想


 白36で、隅をうけると、黒37に立って、黒万全。

黒71は用心し過ぎで、50の下に千両曲がりのほうが良いかも。

黒139の陽動作戦に、白は2線を這って辛抱の限り。

白166で堅く繋がってようやく安堵した。

 対局態度
松浦さんの強さは、今回の温泉碁会で、すべての碁を制し、
賞品を纏めて京都へのみやげとされた。実力の証明である。

事実、対局態度も立派で、私の「軽速なるなかれ」の格言は
全く不要の方と知った。