篠島の文学

   

聞けば、篠島には多くの文学者の足跡があろと言う。

                               高野圭介








種田山頭火



 
 
私たちが投宿した大角ホテルの入り口に、山頭火の句碑を見付けました。

春風の聲張りあげて何でも十銭 山頭火





篠島・船着場近くの句碑


きつづけて荒波に足を洗はせてまた


春風の聲張りあげて何でも十銭


花ぐもりの病人嶋から乗せて來た


出船入船春はたけなわ


島へ花ぐもりの読めの道具積んで漕ぐ

 
島島人が乗り人が下り春らんまん


やっと一人となり私が旅人らしく

 
波の上をゆきちがふ挨拶投げかはしつゝ


 万葉の恋歌


夢のみに継ぎて見えつつ小竹島の 磯越す波のしくしく思ほゆ

「磯を越す波のように繰り返し繰り返し貴方のことが思い出される」
という万葉の恋歌


この歌は、はっきり愛知県の篠島の歌だということが、
最近では認められまして篠島へ行きますと
この万葉の歌碑が公園にあります。