新風節特撰碁

白  高野圭介8d   vs  二子 白木和子2d・宇田武一5d

89手完  白中押し勝ち

                               高野圭介 自戦記





センスの良い爽やか人間との対局である。

13路盤の2子は強烈に難しい。
こちらも爽やかに打たねば・・・おっとどっこい・・・
勝負にこだわって、(結果は幸いしたが)薄い手に泣いた。


白の第三着手:五線の怪は張羽と黄の研究にある。

黒6はまさに難所。たぶん、白77にツケて中を打つのではないか?
本譜黒6は異筋。黒10ツギは中のフクレの急所に立つ一手か。

しかし、黒は厚く、白は苦戦が続く。白37一間ツメは勝負手。
ここで、上辺ハネダシて、白に猛攻を掛けたら、お終いだった。
取りあえず白41で虎口を脱した感がある。


白の失着・・・白49、薄い。負ければむさぼりの敗着。
黒84に立たねばいけなかった。

中央は迷路の難所で、たぶん白はいけなかったと思っている。
最後、黒76は塩を送った。単に、黒84で、大きなコウになる。

こうしてみると、やはり黒84は全局のへそだったようだ。
白は危ない橋を渡って逃げた一局だった。