新風節特撰碁

白木和子2d・宇田武一5d vs 定先 下山圭一2d・内山和彦4d


104手完  白5目勝ち

                               高野圭介 見ざる観戦記





熱戦も熱戦! 我が道を行く・・・

攻めには、種も仕掛けもある準備工作が必要だ。
攻め損なう怖さを存分に知らされた貴重な一局だった。


高野評

黒13は14にノビの一手か、、、、と思ったら、左下への攻め!とは恐れ入った。
ならば、黒19は単に27と二線に下がる。そして攻めの続行。

黒33は52と五線に二間トビで、下辺と上辺との見合い。これも一案だっただろう。

この辺り、難解を極める。


中盤以降、白の打ち回しに感嘆!

白40はそのところ。
左上の黒6子に眼が無く、落ち着きに乏しい。
巧い石運びで、白46で「勝ちました」とはさすがの慧眼!
白54で勝利を不動のものにした。

上から打って、下から消す。・・・セオリー通りである。お見事!