新風節特撰碁

高野圭介 8段  vs   五子 田中はる 1級


113手以下略  黒中押し勝ち

                               高野圭介 記





田中はるさんは気性からされることまで小粋な方。
才人で、ゴルフ・碁から謡曲・絵画・料理と各所に憧憬も深い。

碁も粋で、ハイカラな発想が持ち味。ともあれ、本局を。




黒42まで、格別な悪手など無い。シッカリ打っておられる。
黒42が危ない。カドをシッカリ・・・カタツギが堅かった。

ところが。黒50.52の2連打はお見事。白に打つ手が無い。
右か左か、白はどちらかしか打てない。
中が薄く、戦える環境で無い。


ここで、白は投了した。

普段から、はるさんは筋が良い。特別のヒラメキも盤上に光る。

問題と言えば、黒28はフクレの気持ちよいのだが、タケフからは筋違い。
ここは左辺から二間ぐらいでハサむぐらいか。この一手だけ。

本局の最後の二手は、見事なヒラメキを証明した。
一層の精進を祈る。