雲 錦 霓 裳
(ユンチンゲイシャン)



20年前1995年の中国と、2017年現在の中国の話

                                           高野圭介 記

 
もう二昔の話です。
阪神大震災の1885年の春、3月中旬から5月中旬にかけて、独り丸2ヶ月中国に滞在しました。
 期間中、北京の唐騰さんに一切お世話になり、その後もずーっと唐騰さんには甘んじて親交を頂いています。



1995年春 北京にて 唐騰さんご両親とご一家


中国でしたかったことは「中国人と同様の生活」や「中国を知りたい」ということであります。

 その間、囲碁と太極拳が主でしたが、あるいはチェス、麻雀もして地元ととの交流も凄かったのです。
とはいえ何よりも何度か怖い目にも遭いました。

 


何香濤先生と・・2017年 重慶にて

前半の1ヶ月は北京は師範大学・国際交流センターに滞在して、碁と太極拳に日を過ごしました。
その間、中国棋院に陳祖徳先生ら王汝南先生を訪ねました。
たまたま呉清源先生が来中され、中学時代の学友・赤垣君にも逢いました




 後半1ヶ月は中国を周遊しました。
北京から成都、昆明、大理、黄山、蘇州、南京、泰山、済南、と飛行機や汽車で乗り継ぎの旅でした。




唐騰ご一家水入らず・・・2016年カナダにて


 この間私が感じたこと、失敗したことなどの諸事百般をメモ的に残したものがあります。
それが「雲錦霓裳」と題した小冊子であります。

いざ帰国 棋譜も荷物に 夏に入る   圭介




 その後1999年からは毎年のように中国の碁友を訪ねて「名人教授杯」に皆出席で参加しています。
この20年余りの間毎回会場は変わりました。
他に中国は満州からモンゴル・敦煌まで殆どの地域をツアーで訪れました。

 中国訪問は毎年となると余り変化に気が付いていませんが、中国は大きく変わっているはずです。
インフラも整備され、ビルも乱立している。何よりも人の心が変わっているはずです。
具体的には深圳の土地が東京より高い!ということから、
深圳の土地を売って東京の土地を買う人が増えてきたというのを聞きました。
何が起きているか?興味津々でした。




余昌民先生と重慶の散策中 2017年6月


 今回の調査は6月4日から9日まで中国は重慶に行って、
親友の唐騰さん余昌民さんの助けを戴いて、20年前の中国からどのように変わってきたか。
政治・経済・宗教・人心・生活などいろいろ調査して来て参りました。
その現状のいろいろを取り纏めまして、皆さまに実態をご報告したいと思います。

 ご報告の期日は10月18日と11月15日(各第3水曜日)の2回に分けて
須磨はコーストタワー36Fラウンジにて報告会を実施する所存です。もちろん無料です。

 ともあれ、皆さまのお手元に「雲錦霓裳」p.38を届けます。
これは20年も前の1995年現在の日記ですから隔世の感があり、
私自身浦島太郎のようにとても面白く感じています。
一通りお眼を通して戴きまして、ご参会のほどよろしくお願いします。