米寿の筋トレ




                                                 高野圭介


2017年の春が来た。
3月末、おおかた半年ぶりにテニスコートに立った。



どうしたことだろう。ラケットが握れない、振れない。
球に当たってもラケットは弾く力が無い。テニスが出来ないのである。


 愕然として全身の筋肉の退化に涙した。体力に自信なく、ゴルフも断った。



毎日、クロールで300~400meterクロールで泳いでいて、
もっとマシな身体とばかり思っていたのに。嗚呼!

 
 3月25日(土)、敢然として筋トレを始めた。



足の踏み込み20回と歩行15分間。腰の回転左右10回ずつ。腹筋15回。
肩の筋トレは5箇所。すべて最も軽いのを10回ずつ。
などなどを毎日実行してきました。


 5月に入って、驚くことが起きていました。

テニスが5割方カムバックしました。
クロールがスピードこそクラゲだが、
腕の振りが自然に変わってきて、トライアスロンの選手のように、
腕が空中高く振るようにして漕いでいるのです。

今までなかったことです。

 石飛先生は「そんなに上に挙げなくともいいですよ」と笑っておられる。
また、あちこちの関節の可動域が広くなりつつあります。




 
5月13日、久しぶりに石飛肇先生に風呂で会いました。

「高野さん、目方が増えてきたのと違う?」

「そうなんです。1㎏か1.5㎏ぐらい増えて困っています」

「困ることは無い。脂肪が減って、筋肉が付いてきてるんです。」

「え?」

「良い傾向です。身体の張りが変わってきています。
80過ぎてこんな事例は滅多に無いから、論文にしたいから頑張って下さい。

高野さんは8月25日(金)に87歳を迎えられます。
ちょうど筋トレ半年。その後。半年ごとに・・。
そして2018年8月25日は88歳。『米寿の筋トレ』でいきましょう。」