碁は生きもの

上海大会 第二回戦

白番 高野圭介  vs  先番 秦永炎
                黒6.5目コミ出し

持ち時間 各1時間30分

176手完   白中押し勝ち



                             高野圭介自戦記


 秦永炎先生は上海囲碁界の重鎮。本大会でも上海三人男の一人。


高野圭介自評

立ち上がり、黒の実利、白の模様で始まった。
黒59から天孫光臨スタイルで臨んだが、白63で味良くなった。

白98から終局まで息もツガせぬ攻防が始まった。
時間は惜しげも無くとうとうと流れていった。


宮嶋邦明感想

黒のシノギは巧妙を極め、次々手が生じていく。
見るのも疲れるほど、「碁は生き物」と感じた。


加田美保子感想

白の持ち時間が10分を切ってきた。観戦者が白の心配をし掛けた。
山だかりの観戦者が、声を潜めて見ている。

終局の時、
黒の秦さんが拍手をして手を差し出した。
すがすがしい終局の場面だった。



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