新機軸・辺の黒の一間シマリ

                                          橋口一誠

 高野圭介vs橋口一誠

 将碁友の会
2005年2月十番戦
2005年2月11日
3子局
264手完 持碁



 ご縁があって、将碁友の会に入会し、
そして、碁吉会十番戦にも参加することとなった。
 だいたい、碁吉会のリーグ戦では今のところ何とか五分の星を維持しているが、
自分の持ち点というのは普段の増減の決めるところなのでしょうか、
リーグ戦というものは思ったより勝ち星が難しいことを知った。

 本譜の進行を何回も見直した。

 手順中、黒2.黒4の2手は私の新機軸。
上手と打つときはどうしても上から圧迫されるので、
星よりひとつ上に打ってから下へと考えたわけですが、
実は黒4はすぐ打てば,大勢に遅れを取るから、
辺の星に打とうかなとも思ったのでした。

しかし、白79まで、孫悟空か何か、操り人形のように、
白の術中を行っている感じ。
 どこか避ける手だてを考えなければ・・・

ただ、白の思い違いか、
白129から10手ばかりは黒も一息継いた。

264手半コウ黒ツギで、終局して、持碁となったが、
改めて、白の思うように打ちまわされ残念でした。

今更、不思議なことに、
最初目論んだ下辺一帯の黒大地模様がさほどでもないのに驚いている。