スイッチ・テニスが出来ないか


                             高野圭介


 中国で、ワン・チュウ(網球)と言ったらテニス(庭球)のことで(腕球)ではない。
でも、腕力がなかったら、何とも出来ないスポーツであるが。

 だいぶテニスのフォームが定まってきて、腕力も着いてきたから、
毎日、ラケットの素振りをやっている。

 特に、早朝のラジオ体操には、カバーの着いた旧式の重いラケットを片手に、やるから、
ダンベルと併せて、めきめきと肩の筋肉が着いてくるのが分かる。

 その昔、テニスの先輩が、右腕が左より数pも長くなってしまい、
右肺に負担が懸かりすぎたために結核になったとか、良くないことも聞いた。

 左手で振ってみると、何といつの間にか、右腕と同様に、スイングを覚えているではないか。
左右同形というか、運動神経が右から左へも勝手に覚えさせているのである。
神経は左右入れ替わっていると聞くが、とても不思議である。

 そこで、左手で振ってみると、力が入らないだけで、右とほとんど変わらない。
 これでは、フォアとバックのスイングは全く同様でないが、
健康のためにも、いろいろ考えるようになった。

訓練を積めば
スイッチ・テニスというか、
左手でフォアを打つように出来ないものか


 しばらく実験をしてみたら、
きっと何らかの答えは出よう。