いのち満開 高野圭介 |
|
---|---|
浜の四季 | 明けやらぬ須磨の浜も厳冬には頬を刺し、耳を貫き凛としばかる寒気が漂う。 でも早朝太極拳は続く。やがて芝生の間からものの芽の萌えだす春ともなれば 暁の明星の輝きも薄れ、人々も啓蟄から蠢き始める。 梅雨も明け、真紅の太陽がコロナを放てば浜を埋める人々は白日の自由を謳歌する。 二百十日・台風の猛威にびしょぬれの小鳩が肩を寄せ合い必死で生きる。 潮騒と松籟に峙ち、金色の満月はいよいよ白け初むる。すがすがしい 瑞雲に初春の慶びを謳いあげる。こうして須磨の浜の四季は巡りゆく。 |
取り組む過程 | 趣味の道でも宗教でも行き着くところは同じでも、取り組んでいく過程はさまざまで、 一概には言えない。形から入り心に至る。体験から律するものを定めゆく。 あるいは理論を学び形を整える。また実践第一で全てを会得するなどさまざま。 |
早朝太極拳 | 私たちあすなろ会須磨朝浜の会は十年一日のごとく佐藤靖子先生に 笑顔と明るい掛け声に鼓舞され、ひたすら早朝太極拳に勤しんでいる。 心も理屈もなく学は真似ぶで、ただ真似だけだが、それが万年叱咤の対象とは不思議。 |
いのち満開 | でも「太極拳はその人のもの」と希望を繋ぎ「套路よりも意念」と教えられ、 「放松の気漲るべし」と励まされる。 競わず争わず、自分に問い、自分と競いながらいのち満開の歓びを噛みしめている。 |
いのち明朗 いのち満点 |
一病息災 貧乏神同居 しかもかくのごとく なりといえども いのち明朗 いのち満点 みつを |