「スパイラル状ねじれ」

                             高野圭介

肩が上がらなく
ちょっとしたことで肩が上がらなくなった。そう言えば、
先日山登りをしたときに岩場で左手を強く打ったのを思い出した。

スパイラル状
私のいつもの整骨師の発言が面白い。

「人間の筋肉は捻れに一番弱い。
合気道の技術はねじりながら引いたり、押したりする。
宇宙の体系もスパイラル状で、人間のDNAの塩基の配列も、
筋肉の組成もスパイラル状に捻れていている。

整体師は骨や筋肉の捻れや歪みを取るのが本来の仕事なんですよ」と。

身体をねじるな
太極拳をするとき、
私の基本動作で「身体をねじるな」と注意を受けることが多い。

言われてみると、上半身が下半身と別のジャンルにいて、
確かに捻れているか、歪んでいるなと自分で分かる。
「言ったら直るのに、注意力が足りないか、大雑把であかん。」更に
「分かっていて、しないと、なおあかん」と次の叱咤がとぶ。

分かっちゃいるけど、身体が利かないと言ってるときもあるんだよ。

メルビユウスの帯
でも先生、よく考えてみてね。

「真っ直ぐと言うことは歪んだり捻れたりしていて、初めて分かるんだよ」
またね、
「メルビユウスの帯のように、真っ直ぐに行っても行っても捻れているのが
誰にも分からないことだってあるんだよ」
 
背筋をのばし
 背筋をのばして 肩ひじ張らず
    すんなりさらさら ゆきましょう
 水のように
    それがなかなか できない わたし

                               みつを