「中国ルールの問題」 大会第一局目に起きたトラブル 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高野圭介

北京の張強さんと日本の阿部正行さんの碁が終局、整地し、裁判官の判定となった。 突然、阿部さんが異を唱えだしたのである。 裁判長・金同実先生が説明されている。 何事かあらむ？・・と、私も馳せつけた。 唐騰さんもすぐ飛んできて、解説になった。 事情は「張さんが打つと、ダメヅマリで取られる。もちろん、阿部さんは打たない。 そのままだと、未熟な姿で、手残りに見える。しかし、双方打たないままで整地となった。 金同実先生、唐騰さんの説明では「中国ルールでは、このままで、セキとします。」 そういう結論であった。