丁々発止二転三転

互先 阿部正行  vs  先番 王 名霞
                      (女性・囲碁インストラクター)

126手止め    時間切れ打ち掛け



                                     阿部正行 記





立ち上がりから接戦

黒33に対して両かかりではなく
一間に飛んで早治まりの定石の方があるいは良かったか?
黒39のかけにたいして97から出切った方が良かったか?
白60手までやや白が打ちやすいともいます。

黒67はミス。
70と黒2子を取っては大優勢。
しかしこれからの黒の追い上げが素晴らしく、白タジタジ。
サンサンに入り地を稼ぎ75で軽く効かし77とカカリ足早に立ち回ります。


閃きの黒101トビツケ

白の反省は92の継ぎでした。102と継ぐべきでした。
閃きの黒101から103の好手を生みました。
この時点で形勢不明かあるいはすでに悪いようです。

白96はミスです。99と替わり大損。
黒2-十六の手があると読み違いをしていました。
王さんは力も強く、中央黒119からの攻めにも往生しました。


形勢判断

時間の関係で途中で対局は中止となりましたが、
わたしは形勢は不明かと思っていて、
王さんに形勢を通訳をとうしてきいてみてもらったら、
黒が少し悪いとの判断でた。
わたしもよくみてみると黒が少し悪いようです。

全体を通して、白70と2子を抜き優勢を意識してから
大いに緩着を打ってしまったと反省しています。

また王さんは劣勢でも最善をつくして形勢の挽回を成し遂げられました。
わたしも見習いたく存じました。