淡水句会

2021年8月19日(木)



高野虚石:吟詠俳句集





月例 淡水句会


                                
  高野虚石








中杉隆世師特撰

生身魂よく笑ひよく喰ひにけり  橫井 司



中杉隆世師秀逸

遠く来て雨の京都の新豆腐   平岡良一


定石を覚えて二目弱くなり   川柳

俳句の研究に取り組んでいますが、
虚子の言う「平明」というのが難しい。
その昔、高川秀格本因坊が「平明流」と言われ、
力不足と思われていた秀格師が負けない。

俳句の「平明に」と言うのが、とんでもない代物で、
どんどん初心に還っていく。
その内に、尻尾でも掴めたら・・・虚石


俳句と碁の公案


俳句吟詠十訣 提唱




隆世入選句

 
鳩の羽ふんわり落ちる蜘蛛の巣に   虚石


二点句


蜘蛛の巣や藻掻きもならず黒き虫   虚石


一点句

 
渋扇子妙手などなしヨミ比べ      虚石


自選句

 
老鶯や止まり木一つわが天地      虚石


自選句

 
 
蜘蛛の網ほんのり映る葉の赤さ    虚石