淡水句会

2021年9月16日(木)



高野虚石:吟詠俳句集





月例 淡水句会


                                
  高野虚石








中杉隆世師特撰

湧きて消え湧きて流るる山の霧  平岡良一



中杉隆世師秀逸

煙吐かぬ煙突のあり天高し   高嶋 衡


定石を覚えて二目弱くなり   川柳

俳句の研究に取り組んでいますが、
虚子の言う「平明」というのが難しい。
その昔、高川秀格本因坊が「平明流」と言われ、
力不足と思われていた秀格師が負けない。

俳句の「平明に」と言うのが、とんでもない代物で、
どんどん初心に還っていく。
その内に、尻尾でも掴めたら・・・虚石


俳句と碁の公案


俳句叙詠十訣 提唱




隆世入選句

 
黄金虫抱き合い落つる速さかな    虚石


二点句


足さすり眼でもの言ふか黄金虫    虚石


一点句

 
天の底抜ける青さよ浜の秋       虚石


一点句

 
やっと見た空の青さよ蝉の歌       虚石


自選句

 
 
かなぶんや葉の裏甘きわが住み家   虚石