天馬両輪を翔る天池さん

                       紹介  高野圭介

下島陽平七段 vs 天池三男

2003年11月21日 於 日本棋院中部総本部
立合 日本棋院常務理事 酒井義充
三子局
122手止め 250手完
白 2目勝ち


 碁吉会の重鎮・天池三男さんの久々の顔見せである。
私が天池さんを知ったのは GO-NET の名人リーグ戦であった。
どうしても天池さんとの対局時間が合わない。
なぜかと聞いたら「福祉関係の支部長をしているので、
多忙なんだ」と言われる。
 私はこの素敵な方にわざわざ岐阜のご自宅まで
会いに行ったのが最初の出会いである。

 それから、天池さんは朋友・故佐藤信治さん・有我和男さんと
ご一緒に碁吉会に来られるようになった。
 天池さんは2000年頃から左腕の神経が痛み腕が上がらなくなって、
2001年碁吉会神戸・北野大会を最後に、遠のいていった。

 しかしその間、「各務原市囲碁連合会」を結成し、会長に推され、
続いて「日本棋院各務原支部」を創設し、支部長に就任されている。
今身体の万全でないまま、この両輪の各務原囲碁天馬を御しつつ、
青少年のヒカルの碁に身を挺されているさまはすざましいまでの活躍である。

 このたび、中部経済新聞主宰の「中部官財人・囲碁挑戦シリーズ」に抜擢され、
岐阜県の名人戦他各棋戦で優勝七回というヘビーウェイト級と紹介さている。
アマでは新聞紙上異例の九譜に連載された熱戦譜をここにお贈りして、
健在ぶりをご紹介したい。

 ダメを詰め合って、黒2目足らず、惜敗終了のとき、下島プロがいきなり
「イヤ、こんどは三子じゃなくて、二子で打ちましょうね」と、
言われたのをお伝えしておきましょう。




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