やがて飛翔する日も近い佳人と碁を囲む 兵庫倶楽部囲碁同好会第100回記念囲碁大会 高野圭介自戦記 先番 崎 緑 院生 vs 白番 高野圭介 互先先番 6.5目コミ出し 2004年10月9日 於兵庫倶楽部 196手時間切れ、西村修審判長判定 黒3.5目勝ち 私が兵庫倶楽部囲碁同好会に籍をおいたのは1999年9月のこと。 だから、もう満5年になる。 倶楽部の碁会は隔月の第2土に催される。 各人の持ち点が決められていて、 1局の勝敗で、1点ずつ持ち点がアップダウンすることになっていて、 3局打ち、3勝すれば3点上がる。1勝2敗なら1点下がる。 私はこの5年間で1回だけ優勝したことがある。 したがって、持ち点は92点から95点に跳ね上がった。 私は安定していて、この5年間に、 92点から95点の4点のボックスを越えてはみ出たことはない。 1年前の8月の碁会で、優勝したとき、 牧冬彦会長が「高野さんと正式にはどのようなハンディですか」と聞かれて、 「ちょうど井目です」と誰かが返事した。 「じゃあ、次の10月に、記念の井目碁を打ちましょう」と言われたのにはびっくりした。 もちろんそんな気などさらさら無いし、「なんと腹の太い人よ」と感嘆していた。 傍から「その棋譜を西村さんに見せようよ」と冷やかされたりして、 私はその後、出席を尻込みしたりしたのも懐かしい。 それが記念の100回碁会を迎えたのだ。 第1回戦は関西棋院院生の 崎 緑さんと握って打つことになった。 やがて、手の届かぬところに飛翔してしまう18歳の少女だ。 か細い指先も見ずに、懸命に打った。それがこの譜である。 時間いっぱいで打ち切れず、西村審判長の判定となったが、 盤面10目ばかり足りないかと思っていた。やはりそうだった。 局後、当の崎さんに感想を聞いたら 「右上隅で、白石が切れてきたとき、優勢かな」と思ったという。 対局中に思ってことや自分で検討していて不明のことなど 以下に記しますが、大方のご意見をお寄せ下さい。 白74は76へ打つ手はなかったか?難所だった。 白136はじーと下がって打つべきだったか?何か他に? 白142は気のない手で、もったいない。143の左ではいかが? 白148と勇躍大桂馬のハラにツケたが、結果は決してでかしてない。 白150は151と立つか?150と打った以上、157と下がりそうなものを。 白182は打たずもがな。186での手抜きは、いくら損したか分からない。 白は相当打ち回していて、ここらで決定打のチャンスだったのに、 150手以下自縛の道を驀進している、と反省することしきりだった。 写真はその第2局目。今度は崎さんと隣で並んで、松田典子さんと打ったときの写真。 第3局目は(後藤俊午九段の妹君)後藤千佳子(兵庫県元女流名人)さんと打った。 ほんわかとした、ほんとうに楽しい碁会でした。 |