碁はその人なり

                                 高野圭介自戦記

       高野圭介 vs 四子 園尾義一郎

        2006年3月17日 於 高野宅
         107手完 白中押し勝ち


劇的半目
須磨区囲碁大会に出場した。3月14日のことである。
参加者約100人の中で、何と、私は園尾さんと決勝戦の三子局を争い、
運良くも私に半目残って、優勝ということになった。

黒の素晴らしい碁で、私は何度も負けていた。
しかし、下駄を履く頃には半目勝負。
半コウを白がツイで、指運の半目勝ち。劇的であった。

      
お人柄そのもの
園尾さんは須磨区老連囲碁界の副会長の重責にある。
次回会長を嘱望されているが、
体調を理由に断り続けておられる。
当日も、ご多忙の中での対局だった。

行雲流水といったように、無理のない石の流れは、
繊細・緻密で手堅く、勇敢で太い碁でもある。

お人柄そのもの。

須磨区老連
囲碁大会
    
記念の対局
その碁の検討や四方山話で、
園尾さんと堀江浩さんがお越しになり、
私が昇段したから、次から一子増えるのでと言われ、

その手合い、四子で打とうと言って、四本柱置かれた。
その記念の対局である。


対局模様   
突然の急襲
碁は優勢だけでは結果を出せない。本局も文句ない碁だった。
ところが、黒138が魔が差した。突然の急襲である
しかし、これが乱暴で、問題を投げかけた。

黒は一気に崩れんとして崩れず、逃げ切りかと思ったが、
最後に、紛らわしいところで、敗着が出た。
黒194で197なら、問題なく繋がっている。
黒のために惜しい一着だった。