みちのくの北端をゆく


2012年10月9.10.11日 東北周遊ツアー




2つの北端岬と地獄・極楽体験紀行

下北・大間崎と津軽・竜飛岬。 浄土ヶ浜恐山

                                                高野圭介


 

浄土ヶ浜は天和年間霊鏡竜湖が
「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたとか。.

さながらに極楽浄土秋の風   圭介

 

海鳥が遊ぶ極楽の世界



佇まいの美しい海岸は立ち去りがたい


 

リアス式海岸(ria coast)は美の極致と言われる。

海岸線に直角な隆伏の激しい地形が沈水してリアス式海岸となる。

陸中海岸国立公園の中心をなす浄土ヶ浜は、宮古の代表的な景勝地。
 鋭くとがった白い流紋岩が林立し、一つ一つ違った表情を見せて海岸を彩ります。
松の緑と岩肌の白、海の群青とのコントラストはまさに一見の価値あり。


天高し美の極致なり海岸線   圭介


 

恐山は日本三大霊山恐山:青森・高野山:和歌山・比叡山:滋賀)の1つと言われています。


 

恐山の地獄で仏という美しい湖

 

硫黄の臭い、焼けただれた岩石、地獄の風景


渡り鳥地獄で仏恐山   圭介


 

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震が痛ましい。

人々は巨大な堤防に安心しきっていたから、、せっかくの堤防はかえって被害を大きくした。


地震被害大堤防も草じらみ   圭介



 

津波の被害がまだまだ居座っている。


 
復興への願いを込めて、起き上がれ!

    


ねぶた舎や雑木紅葉の盛りなり   圭介


 

渋沢榮一邸の青森屋に泊まった。 
ねぶた


被災者はいつになったら
平和な日々を迎えられるか?

津波の被害者が直面している問題の解決は
遅々としていることだろう。 

個人の問題は、支援金のこと。住まいのこと。
仕事のこと。医療福祉のこと。子育て教育のこと。
放射能のこと。がれき・廃棄物処理のこと・・・・

事業主の問題は、水産業の皆さま。
農業の皆さま。森林林業の皆さま。
ガス、石油関連事業の皆さま。
その他・・自家発電・輸出入の風評対策。

そして、
すべての事業主、中小企業の皆さま。

もちろん、二重債務の問題もある。


 

下北半島の北端:大間崎。   北海道が眼と鼻の先だ。晴れて、よく見える。




大間崎に到着した・・・・証明書


 

東海の小島の磯の白砂に 
われ泣きぬれて蟹とたわむる


  石川啄木

啄木は大間崎から津軽海峡を隔てて見える
大きな自然のなかにちっぽけな蟹と戯れている
我が身を憂いていたのか?

 


 徐福伝説が津軽海峡の浜辺にもあって、「徐福の里」と呼ばれている。

始皇帝に、「東方の三神山に長生不老(不老不死)の霊薬がある」と具申し、始皇帝の命を受け、
3,000人の童男童女(若い男女)と百工(多くの技術者)を従え、五穀の種を持って、東方に船出し、
「平原広沢(広い平野と湿地)」を得て、王となり戻らなかったとの記述がある。





 


ああ津軽海峡・冬景色

石川さゆりの津軽海峡冬景色  阿久悠作詞、 三木たかし作曲


ごらんあれが竜飛(タッピ)岬北のはずれと、見知らぬ人が指をさす
息でくもる窓のガラス拭いてみたけど、はるかにかすみ、見えるだけ
さよならあなた 私は帰ります、風の音が胸をゆする泣けとばかりに
ああ津軽海峡・冬景色

さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする泣けとばかりに

もう既に津軽海峡冬景色   圭介


 

青森の林檎がたわわに実っている。


 

雨が止んで、車窓から見る虹の架け橋


山粧う虹の架け橋車窓から    圭介