ミニ碁吉会:トルコへ囲碁旅行

(T)

                                      長 俊次

   2004年6月9日から18日までの10日間、
碁吉会のメンバー8名がトルコ旅行へ参加しました。

この旅行は当初、中国への囲碁の親善旅行だったのですが、
中国で最初に鳥インフルエンザに半減し、
続いてSARS復活のニュースが舞い込み、
急遽行き先をトルコに変更して実施したものです。このため、
当初の参加予定メンバーが大幅に減ってしまったのは残念でした。

 しかし、トルコ旅行はそれなりに楽しい旅行でした。
緊急の変化であったこと、人数が少なかったことなどで、
他のグループとの混成による39名によるツアーとなりましたが、
碁吉会のメンバーは個性あふれる参加者たちばかりで楽しい旅行を過ごしました。

海外旅行と言えば、朝早く空港へ集合という日程で、
 旅行の第一日目は寝不足のため目を赤く晴らして
あくびばかりしているというケースが多かったのですが、
今回は夕方集合ということでしたので、時間は充分余裕があり、
空港で時間を持て余して持参の携帯用囲碁セットで
囲碁を楽しむ人が多かったのも碁吉会のメンバーならではの光景でしょう。

メンバーの面々はその後も一日の観光が終わって
ホテルへ帰って夕食を終えてから、
思い思いに好きな部屋へ集まり、囲碁セットで囲碁を楽しみました。
中には普通の碁盤・碁石と携帯用碁板を持参した人もあり、
さすがは碁吉会のメンバーだなと感心した次第です。

さて、トルコで驚いたことが二つあります。

まず、トルコ人は日本人と同じく甘党の人が多いようです。
デザートに甘いケーキが出されると辛党の人はうんざりだったと思いますが
ことごとく甘さも余し、甘党の人はうれしかったと思います。
もちろんトルコにも辛党の人も多く、ブランデーと同じようにぶどう酒からできた
ラク酒はきわめて強く水わりにしなければとても飲めたものではありません。

もう一つはトルコのインフレです。

ただし、今はすでに収まっていて、その名残が凄いのです。
なんと言ってもトルコのお札が000000000といっぱい0が付いています。
トイレの使用料が30万トルコリラ、ビールの小瓶が1本300万トルコリラ、
簡単なチップでも200万トルコリラ、
私たちはチップを200万円と呼んでいましたが・・
ちょっとした買い物をすると1000万から1000億トルコリラ以上かかります。
便宜上、漢字で万、億と書きましたが、
お札には算用数字で1000万は10000000と書いてあるので、
読み取るのが大変です。

1桁間違えてもえらいことになります。
腰の重いトルコ政府もこれでは外国の信用を失うと考えたのか、
念願のEU加盟をまだ果たしていないトルコにとって、
加盟の重要な要件の一つの条件にあるのかとも思いますが、
来年の1月から1年かけてデノミを実施することになっています。
つまり、0を6個取って、10万トルコリラが1トルコリラになります。