これからのプロ 李 永欣

 同時開催の中国大学囲碁大会は第13回大会で、
最高プロ4段以下現プロが20名ばかり居て、大変な活況であった。





 燕山大学の女性選手・李永欣さんはひとり男性の中に出場していた。
 彼女はハルピン出身で、5才のときから魯健先生に師事、
爾来15年間進学のための空間が1年ばかりあったが、
ここ15年間、鋭意囲碁に打ち込んで、囲碁のための日本語にも堪能で、
近い将来、日本のプロ志望と聞く。

 滞在最後の夜、一局ご指導に預かった。

 私は何となく上手く打てていると思い、観戦の吉野さんもそう言っていたが、
地合が一手ごとに引き離されていくのに気が付いた。

 あれ!20目も違ってきたぞ・・と思った途端、
「80目と57目の差です」と言われる。
 私は吉野さんと顔を見比べた。不思議な強さである。





 その理由は「高野さんはいつも後手に甘んじておられる。
今後、先手を考えて打てば、違ってくる」更に
「右上の51.56.61の3子はコウ残りで、188手で解消してはすべては終わった」とも。

 なるほど、地中の手が見えてなかったし、完敗だった。

 何時の日か、李さんが日本のプロとして登場されるときは、
ぜひ「ヨンチン会」でも結成して、先生にお迎えしようと思っている。

どんどん差の拡がった不思議な碁の棋譜


秦皇島中国大学囲碁大会
お好み碁

燕山大学の女性選手・李永欣 vs 高野圭介

先番 高野圭介

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